ドナルド・トランプ米大統領はテレビニュースを席巻しているが、テレビで同氏の存在感がほとんどない一角がある。上下両院議員選挙の広告だ。政治広告調査を手掛けるカンター/CMAGの分析によると、上下両院議員の本選挙向けにこれまでテレビ放映された77万1000件超の広告のうち、トランプ氏に言及するか同氏が映るものはわずか6%にすぎなかった。これは、現職大統領が再選を目指した直近のケースとは異なる。CMAGの分析によれば、2012年の選挙戦の同じ時期では、上下両院本選向け広告の約5分の1で、当時の現職大統領バラク・オバマ氏に言及していた。そのほとんどは否定的なものだった。多くの共和党候補がオバマ氏の医療保険制度改革法を批判して「オバマケア」と呼んでいた。