新型コロナの感染拡大は大学の財務もむしばむ。学生からは授業料引き下げを求められ、オンライン授業では新たな投資が必要となった。コロナ禍においても健全な大学経営ができるのか?本特集『コロナで激変!大学 序列・入試』(全14回)の#12では、大学の財務耐久度判定のために主な財務指標でランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
財務が健全で
収益力が高い大学の特徴は
“医学部を持つのも楽じゃない”。大学の財務を分析するとこのことがよく分かる。医学部は授業料も高いし、一見、大学の財政に貢献しそうに思えるが、実態は正反対なのだ。
今回、首都圏と関西圏の私立主要28大学について、公表されている大学法人ベースでの財務諸表に基づいて主要な指標を算出し、直近5年間(慶應義塾大学のみ2018年度までの4年間)の平均値でランキングを作成した。