11月3日の米大統領選挙が迫る中で、トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染した。再選の確率は下がったとみる。
対するバイデン候補が掲げる経済政策には矛盾があり、法人課税強化は株価にマイナスだと考える。しかし、トランプ時代の国際協調を軽視した「米国第一」の路線が続くことを考えると、「バイデン大統領」の誕生は悪くはない。
バイデン氏が原理主義に流されず、リアリストであることを期待したい。
バイデン候補の政策に矛盾
国内産業強化と法人税引き上げ
トランプ大統領は新型コロナ感染で、大統領選までの活動が大きく制約される。バイデン候補には圧倒的に有利であり、トランプ大統領には致命的に不利だ。
だが市場関係者の間では、株価にはトランプ再選の方が好ましいから、バイデン候補の当選は株式の売り材料になるという見方が多い。すでに発表されているバイデン候補の経済政策から考えて、その可能性は高い。