ゼネコンの呪縛#4
Photo by Tomomi Matsuno

大手ゼネコンの鹿島は4代続けて非創業家出身者が社長を務めている。しかし、重要な意思決定や幹部人事において大きな影響力を持つのは、鹿島家、渥美家、石川家、平泉家から成る創業一族だ。特集『ゼネコンの呪縛』(全20回)の#4では、鹿島の幹部人事を解明する。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

8代目まで創業家社長
直近は4代連続で非創業家社長

 大手ゼネコンの中でも、幹部に創業家出身者が多いのが鹿島だ。鹿島には、創業家として本家の鹿島家と、分家の渥美家、石川家、平泉家の3家がある。このように派生しているのは、鹿島家は女系家族のため、エリート官僚を婿に迎えてきたからだ。

 鹿島“中興の祖”といわれ、社長、会長を歴任した故・鹿島守之助氏も元外交官であり、婿養子として鹿島家に入っている。分家の3家は、それぞれ守之助氏の長女、次女、三女と結婚して派生した。

 8代目の鹿島昭一氏(現取締役相談役)までは創業家出身者が社長を務めていた。1990年に転機を迎え、12代目社長の今日まで創業家出身者以外の社長が続いている。それでも会社の大きな判断には創業家の意思が働くと、業界ではいわれている。