悪徳な企業がツイッターのボットを使用し、競合他社は中国とデータを共有しているとのうわさを流す。あるいは、空売り筋がある企業の株価を下げるため、陰謀論好きのオンラインコミュニティーでその企業に関するデマを拡散する――。いずれも実害が生じる可能性があり、企業に突きつけられた新たな脅威を示す例だとサイバーセキュリティーの専門家は話す。  オンラインセキュリティーは長年、ソフトウエアのバグ修正や暗号化によるデータ保護など厳然たる技術的問題に焦点が当てられてきた。しかし今、新たな戦線が浮上している。ディスインフォメーション(虚偽情報)攻撃だ。