米ネバダ州在住の男性(25)が、新型コロナウイルスに再感染したことが国内で初めて確認された。コロナから回復しても再び感染するリスクがあることを示す事例は他国でも見られている。医学誌「ランセット感染症ジャーナル」に掲載された論文によると、ネバダ大学の研究者などが参加した調査グループは、男性が4月中旬と6月上旬にコロナに感染したことを確認した。1回目の感染による症状が治まった1カ月後の5月下旬に2回目の感染の症状が始まった。2回の感染のウイルス株は遺伝的に異なるため、この男性の感染が続いていたとは考えにくいという。論文によると、2回目の方が症状が重くなり補助的な酸素吸入と入院が必要だった。複数回の感染は、香港やオランダ、ベルギー、エクアドルなどでも確認されている。医学誌でこうした事例が報告されるケースが増えていることを踏まえると、普通の風邪を引き起こすコロナウイルスと同様に、新型コロナの免疫も限られた期間しか持続しない場合もあるのかもしれないと、研究者らは指摘した。