米連邦最高裁判事に指名されたエイミー・コニー・バレット氏は13日、前日に続き上院司法委員会の公聴会に臨み、人工妊娠中絶や医療保険などの問題を巡り、厳しい追及を受けた。バレット氏は賛否の分かれる問題について、言質を取られないよう慎重に言葉を選び、予断を持たずに双方の主張に耳を傾けると表明した。司法委の民主党トップ、ダイアン・ファインスタイン上院議員(民主党、カリフォルニア州)は、最高裁の「ロー対ウェイド」判決を含め、中絶の権利を認める判断は間違っていると思うかとバレット氏に詰め寄った。バレット氏は「前例について好きか嫌いかといった個人的な見解を述べることは、係争中の問題について私がどちらかに偏った見解を持っていると関係者に示すことになりかねない」として、答えるのは適切ではないとの考えを示した。