米最高裁判事に指名されたエイミー・コニー・バレット氏の承認に関する上院公聴会は、政治的ドラマには欠けるかもしれないが、それでもそこから教訓を得ることはできる。公聴会は、最高裁をめぐる深刻な意見対立の存在と、最高裁を真の司法機関ではなく、政策目標を達成するためのミニ議会とみなす民主党の姿勢を明らかにしている。民主党議員らは、具体的法律やバレット氏の法学的立場について、ほとんど質問していない。その代わりに民主党議員らは、彼女の指名が承認された場合に起こり得る政策上のさまざまな恐ろしい事態について追及するため、代わる代わる質問時間を使った。そして彼らは、感情的効果を狙って、医療保険、妊娠中絶、銃規制などの問題でバレット氏の判断の犠牲になると考えられる子供や女性たちの写真を示した。