ドナルド・トランプ米大統領は22日夜に行われた大統領候補による2度目にして最後の討論会で、民主党ジョー・バイデン候補に対し、その政策や外国政府と家族とのビジネス関係について追及しようと試みた。バイデン氏は全力でそれをかわしつつ、選挙戦の主なテーマである「人格」、そして分断政治を終わらせるという主張に幾度となく立ち返った。世論調査で堅調なリードを保ち、4000万人以上の有権者がすでに投票を終えたという状況の中、バイデン氏は無難に時間稼ぎをして討論会を終えることに賭けた。トランプ氏は1回目の討論会に比べて良い準備をし、自制心も保った。もし同氏が11月3日の選挙で敗北したなら、初回も同じことをすれば良かったと悔やむだろう。新型コロナウイルス対策に関してはわれわれが今まで聞いた中でも最善の防御を繰り出し、開発中のワクチンや、今春にあらゆる手段を動員したこと、弱者の保護と経済再開のバランスを取る必要性に焦点を当てた。
【社説】「人格」で逃げ切り図るバイデン氏
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