藤本健司 Kenji FUJIMOTO
我究館副館長。千葉大学卒業後、毎日コムネットを経て、青年海外協力隊としてケニア共和国で児童福祉施設での情操教育やカウンセリングに携わる。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画、我究館コーチとして学生をサポート。共著に『絶対内定 エントリーシート・履歴書』がある。 Photo by Masato Kato

新型コロナウイルスの影響で激変した22年卒の就活最新事情はどうなっているのか。また、これから動き出す学生は、この年末年始に何をしたらいいのか。毎年約200人の学生が受講するキャリアデザインスクール、我究館の副館長である藤本健司氏に聞いた。(ダイヤモンド・セレクト「息子・娘を入れたい会社2021」編集部)

*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2021」の掲載記事を転載したものです。

オンライン化への適応力が
試された21年卒の就活

 まず、新型コロナの影響下での初めての就活となった21年卒の状況についてお話ししましょう。4月に緊急事態宣言が出て以降、会社説明会は一気にオンラインになりました。面接も然りです。どの企業も手探りをしながら採用活動をしていたと思います。ただ、選考がオンラインになったからといって採用基準そのものが大きく変わったわけではありません。

 オンライン面接では、学生がカンニングペーパーを見て受け答えできるので対面よりも楽という話もありましたが、目線によって、メモを読み上げているかどうかが相手に伝わってしまうことがあります。

 ともあれWEB会議システムの使用など、オンライン化への正確で素早い適応力が試されたことは間違いありません。

 コロナ禍において、業界によっては21年卒・22年卒の採用人数を減らしたり、採用自体をストップしたりするところもあります。自分が本気で挑戦したいのであれば、年度を遅らせて再挑戦することを検討してもよいでしょう。

 我究館でも、約200人の受講生のうち、就職活動自体を甘くみていたり、納得する形で就職活動を終えられなかったりすることで、就職留年を決める学生が毎年1割ほどいます。ただ、以前と違って最近では、就職留年すると就活が厳しくなるという認識には変化が起こりつつあります。

 むしろ、自己分析や企業研究をより深くできるため、ES(エントリーシート)や面接の受け答えなどアウトプットのクオリティが上がり、自信を持って就活に臨めるようになります。

 もう一つの大きな傾向としては、テレワークの普及や、コロナ前からの課題である企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に対応するため、IT人材を増やしている企業もあり、IT関連の業界を志望する学生は確実に増えました。