22年卒就活、出遅れ組はまず「自分が分からないことを明確に」しよう面接に自信が持てない理由を知ることが先決だ Photo: PIXTA

秋・冬のインターンシップが本格化し、22年卒の学生の就活が来春の本選考に向けにわかに動き始めている。いきなり状況が動き始める中、「何から始めればいいのか?」と焦る就活生も多いだろう。そこで、毎年約200人の学生が受講するキャリアデザインスクール、我究館の副館長・藤本健司氏が、就活を本格的に始める際のポイントを分かりやすく伝授する。

 前回の連載では、インターンシップの選考を通過するためのエントリーシートの書き方について述べたが、今回は就活を始めるにあたって多くの学生が悩む「就活何から始めればいいのか問題」について述べてみたい。

就活生が「アウトプット」に
自信がない理由は2つ

 就活を本格的に始めようと思い立ったはいいが、以下のような状態に陥ってしまう就活生は多い。

(1)まずはインターネットで、就活を成功させるための情報収集(主に選考対策)を行う
(2)多くの情報に触れ過ぎて、何をやったらいいのか分からなくなり困惑する
(3)困惑したまま、何もやらずに時間だけが過ぎていく

 危機感や不安は日に日に高まるが、具体的な行動はしない、もしくはできない。春や夏からコツコツと努力している就活生がいる中で、(1)~(3)のような状態のままでは22年卒の本選考での苦戦は必至だ。ではどうすればいいのだろうか。

 これから本格的に就活を始めようとしている学生から、必ず聞かれることがある。

「まず、何から始めたらいいですか?」

 コロナ禍で就活を取り巻く環境が激変し、焦りを覚えている就活生は多い。彼ら、彼女らは、例年以上に不安を抱えている。それ故、この質問を投げかけてくる学生が多いことは十分理解できる。私は年間2000時間以上就活生と向き合い、就活生の目標達成を日々サポートしている。その経験から、不安を取り除くためにすぐに実践できるアクションを紹介したい。