中国人民銀行(中央銀行)は27日、2回目となるデジタル通貨の使用実験を完了させた。中国は正式なデジタル通貨導入に近づいており、実現すれば主要経済国として初となる。中国東部の蘇州市当局は今月、2000万元(約3億1600万円)相当のデジタル通貨を、抽選で選ばれた地元住民に支給。選ばれた10万人はそれぞれ200元分の新規デジタル通貨を手にし、オンラインおよびオフラインでの買い物への使用が認められた。蘇州市のプログラムは政府が保証するデジタル通貨の初の試験となった10月の深セン市での試験と比較し、2倍の住民が参加。また参加した店舗数は3倍となった。蘇州市の住民、ワン・チュイさん(39)は試験プログラムに選ばれ、指示通りにデジタルウォレットのアプリをインストールしたところ、中国の建国を宣言した毛沢東氏が描かれた紙幣のレプリカが表示され感心したという。チュイさんは付与されたデジタル通貨で家族の洗濯物に使用する1年分の洗剤を購入したと述べた。
中国人民銀行、2回目のデジタル通貨試験プログラムを完了
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