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私はこれまで、ダボス会議やサンガレン・シンポジウムなど、世界経済フォーラム主宰の国際的な会議に数多く参加してきました。今、クーデターで世界中が動向を注視しているミャンマーの首都・ネピドーで開かれた会議では、自宅軟禁から解放された後のアウン・サン・スー・チー氏ともお話しました。こうした名だたる国際会議に実際に参加させていただき、そこで得た知見を今回はご紹介します。(一橋大学名誉教授 石倉洋子)

世界中から各分野のリーダーが集う
ダボス会議

 皆さんは、世界経済フォーラム(World Economic Forum/スイス・ジュネーブに本拠を置く国際機関)が1月25日から29日までオンラインで開催した「The Davos Agenda 2021」をフォローしておられたでしょうか。

 私はいくつかのスピーチをざっと見た程度でしたが、この世界経済フォーラムの年次総会という位置づけで、例年、スイスのダボスで1月下旬に開催されるのが「ダボス会議」です。全世界から政治、経済、文化などの分野のリーダーが集まり、小さなリゾート地であるダボスで数日間を過ごします。

 招待されるか、または企業などがかなり高額の会員費を払わない限り参加できないイベントではありますが、朝早くから夜遅くまで多数の会合が開かれていて、世界の大きな動きを知ることができますし、この機会を活用すれば、世界のVIPとまとめてアポイントを取ることも不可能ではありません。

 今年も本来ならダボスで会議が行われるはずだったのですが、新型コロナウイルスの影響で、かなり早い時期から「2021年の年次総会(ダボス会議)は、5月にシンガポールで開催する」という決定がされていました。そのアジェンダ設定をするという目的で、今回、オンライン上で「The Davos Agenda 2021」が開かれたというわけです。

 しかしそうこうしているうちに、5月のシンガポールでの開催も難しそうだということになり、8月に再延期されると2月3日に発表されました。

 私は2000年からダボス会議には何度か出席しています。その他にも、世界経済フォーラム主催の、各地域で開かれる地域会議や、日本で開かれた「Japan Meeting」、中国で毎年開かれる「Meeting of New Champions」や、UAEで毎年開かれるさまざまなカウンシルの全体会議にも、数年前まで毎年のように出席していました。

 印象に残っているのは、今、クーデターで話題になっているミャンマーの首都・ネピドーで2013年に開かれた地域会議です。