米議会下院は25日、性的指向やジェンダー・アイデンティティー(性自認)に基づく差別を禁止する法案を224対206で可決させた。信仰の自由などを主張する保守派からは強い反発もあり、議会では党派同士の新たな対立も生じていた。可決された「平等法案」は人種や宗教、性別、その他の特徴に基づく差別を禁じた1964年の公民権法を修正するもので、対象に性的指向とジェンダー・アイデンティティーを加える内容。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)は25日、「性的少数者(LGBT)に対する差別があるため、必要なものだ」と会見で述べ、涙を浮かべながら「このようなものが必要であることに心が痛む」と続けた。
米下院、LGBT差別禁ずる「平等法案」可決
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