◆タイムパフォーマンスを上げる
◇大事な仕事はゴールデンタイムにする

 時間の見える化により、使っている時間の「量」が見えると、「質」についても考えられるようになる。コストパフォーマンスならぬ、タイムパフォーマンスだ。

 ここでのタイムパフォーマンスとは、かけた時間に対する「成果や評価、自分の満足度、周りからの感謝」など、数字では計測できないものも含む。ここでは、タイムパフォーマンスを上げる基本的な方法を2つ紹介しよう。

 まず、大事な仕事はゴールデンタイムにすることだ。同じ作業をするにしても、時間帯によってタイムパフォーマンスの良し悪しは異なる。人間の脳にとって、1日でもっとも生産性の高い「ゴールデンタイム」は、起床後3~4時間だと言われている。重要な仕事は午前中に持ってきて、集中力の途切れやすい午後に「経費精算」や「チームミーティング」のような、あまり思考力を必要としない仕事を入れるのも、ひとつの手である。

◇「瞬間目線」と「つながり目線」を持つ

 次に、「瞬間目線」と「つながり目線」を持つことだ。「衝動」に使う時間は「消費」になることが多く、将来につながる時間にはなりにくい。使っている時間が衝動なのか、未来につながる行動なのか。それを見極めるのが「瞬間目線」と「つながり目線」である。

「今の自分と未来の自分にどのくらいつながりを感じるのか」という考え方を「自己連続性」と言う。「自己連続性」を意識することで、時間の使い方の質は向上する。

「自己連続性」を意識するには、1日・1年後・10年後という「3つの眼」を持つといい。3つの眼を使って「この時間は1日が終わったときに満足がいく時間か?1年後は?10年後は?」と自分に問うてみるのである。

 私たちは、つい日々の「やるべきこと」に追われてしまう。しかしそれは本当に「やるべきこと」なのだろうか。将来につながる時間となっているのだろうか。

【必読ポイント!】
◆時間の「引き算」
◇価値観をあぶり出す

 時間を見える化したら、「時間の引き算と足し算」が重要になってくる。「時間の引き算」とは、自分の人生の優先度に基づいて、優先度の低いものにかける時間を減らすことだ。本書における時間の考え方を式で表すと、次のようになる。