米経済の再構築を目指すバイデン政権の野心的な計画は、2段階に分かれている。第1段階は、新型コロナウイルスの打撃からの救済策を含む総額1兆9000億ドル(約210兆円)の経済対策だ。これは旧来のケインズ学派的な需要サイドからの景気刺激策である。消費者の銀行口座に救済資金が届き、経済成長が加速し始めたのを目にして、ジョー・バイデン大統領は喜んでいることだろう。バイデン氏が3月31日に公表した第2段階の計画は、供給サイドをより重視したものだ。物的および人的資源に投資し、経済の生産面の潜在能力を高める狙いがある。第2段階は第1段階よりも効果が長続きするため、一層重要だ。