ある人気スマートフォンメーカーが電気自動車(EV)分野に参入する。といっても、アップルではない。スマートフォンメーカーとして世界第3位の中国電子機器大手、小米(シャオミ)が自動車生産に進出する。シャオミは3月30日、今後10年間で100億ドル(約1兆1100億円)を投じ、EV事業に参入する方針を発表した。初期投資額は約15億ドル。詳細はほとんど明らかにされていないが、シャオミにとって自動車製造は初めてのため、生産を外部パートナーに委託し、設計とエンジニアリングに専念することになるだろう。中国検索エンジン大手の百度(バイドゥ)も同様の動きに出ており、スウェーデン自動車大手ボルボ・カーの親会社である浙江吉利控股集団と共同でEV生産を目指す。アップルも自動車メーカーのパートナーを探していたが、韓国の現代自動車との交渉は決裂した。このようなアウトソーシングモデルは、上海蔚来汽車(NIO)などの中国EVメーカーでも使われている。
シャオミは「EV界のアップル」になれるか
有料会員限定
あなたにおすすめ