偏差値は低くて入りやすいのに、大学受験に強い、レバレッジの利く中高一貫校はどこか?そんな“掘り出し物”を見つけるべく、独自ランキングを作成した。特集『最強の中高一貫校&小学校・幼児教育』(全18回)の#6では、東日本の中学受験者のボリュームゾーンが、進学先の大学として望むことの多い難関私立大群、MARCHにとりわけ強い中高一貫校のレバレッジ度ランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部 竹田孝洋、宮原啓彰)
中学受験の最終的な成否を決める
MARCH合格の高い壁
偏差値の高い大学に行くためには、なにも偏差値の高い中高一貫校への入学が条件となるわけではない。
本特集の#2では、首都圏の各中高一貫校を対象に、合格者を出した全大学を分析対象とする首都圏版の総合ランキングを掲載した。だが、その一方で、大学には難易度や格、地域などに基づくさまざまなグループが存在する。
有名どころでは、「旧帝大」や「早慶上理」「MARCH」「関関同立」などがそれだ。もちろん、同じグループ内でも個々の大学の中身は大きく異なるのは大前提。それでも受験大学を決める際は、こうしたグループに基づいて最初のふるいにかけることが多いのも事実だろう。
そこで、中高一貫校の各大学グループへの「合格力」と「入学時偏差値」から、その大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出し、それぞれ独自ランキングを作成した。
ここでは、東日本における中学受験生(とその親)のボリュームゾーンが、最終的な進学先の大学として希望することが多い東の難関私立大学グループのMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)に、とりわけ強い中高一貫校のレバレッジ度ランキングを掲載する。
ただし、レバレッジ度というからには、分析対象となる中高一貫校が「MARCH合格は当たり前」というような学校では意味がない。MARCHを目指すには、後伸びが必要となる2020年の入学時偏差値50未満の学校に限定した。
それだけに、進学教育の手厚さの差が如実にランキングに表れた。さっそく、結果を見てみよう。