中国系とみられるハッカー集団が米マイクロソフトの電子メールソフトを標的に大規模なサイバー攻撃を仕掛けた事件を巡り、同社と米政府関係者はどのように攻撃が実行されたかを把握しようとしている。  攻撃発覚からは1カ月以上が経過。事情に詳しい関係者によると、ここ数週間で有力な説が浮上した。中国系とみられるハッカーは、事前に入手した大量の個人情報を利用し攻撃を実行したというものだ。  こうした方法が使われたことが確認されれば、中国による過去の大規模なデータ窃盗が国家安全保障に与える影響についての長年の懸念が現実のものとなる可能性がある。