米航空機製造大手ボーイングは9日、新型旅客機「737MAX」を運航している一部の航空会社に対し、機体に電気系統の問題がないか点検するよう伝えたことを明らかにした。航空各社の間で再び同機種の運航中止が広がっている。ボーイングによると、納入前の機体の製造工程で問題が見つかり、航空会社16社が運航している機体にも同じ問題がある可能性があるという。この機種は2件の墜落死亡事故を起こし、2019年3月から20年12月まで運航を停止していた。ボーイングは該当する機体数を明らかにしておらず、点検と修理に要する時間は現時点ではわからないと述べた。ボーイングの広報担当者によると、今回の電気系統の問題は、2018年10月と19年3月の墜落事故につながった自動飛行制御システムの不具合とは関係のない部品で見つかった。