中国国家統計局が16日発表した1-3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比18.3%増だった。伸びは1993年1-3月期の15.3%を上回り、中国が92年に四半期GDPの発表を開始して以降で最大となった。この記録的な成長率は、2020年初めに新型コロナウイルスの影響でGDPが落ち込んだ反動だが、同国経済の勢いが続いていることも示している。1-3月期の伸び率は20年10-12月期の6.5%を大きく上回ったが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想(19.2%)には届かなかった。アナリストの間では、1-3月期は前年同期比で大幅なプラス成長になると予想されていた。20年1-3月期はコロナの発生により、政府が広範囲にわたる経済活動の停止を余儀なくされ、6.8%減と歴史的なマイナス成長を記録。4-6月期に回復に転じ、7-9月期と10-12月期はいずれもプラスとなった。