米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、新型コロナウイルスワクチンを手掛ける競合各社に対し、血栓症リスクの調査と安全性に関する発信で協力するよう非公式に打診していたことが明らかになった。だが米ファイザーとモデルナは呼び掛けに応じなかった。ワクチン接種後にまれに血栓が生じる症例が報告されて懸念が広がる中、J&Jは先週、症例を調査する取り組みへの参加をファイザー、モデルナ、英アストラゼネカに呼び掛けた。事情に詳しい関係者が明らかにした。また、ワクチンの効果とリスクに関する情報提供や、血栓の報告によって人々が抱く懸念に対処するため、非公式に協力することも電子メールや電話で提案していたという。