小さな会社や個人商店、個人事業主の方が、「今すぐ売上や利益をあげたい!」と思ったときには、どうしたらいいのか?『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、だれでも手軽に低予算で実施でき、販促効果の高い販促手法を紹介している。本連載では、新規顧客の開拓や売上・利益の減少に悩む経営者や個人事業主の方に向けて、『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法』で紹介している考え方をベースに、著者の岡本氏が効果の見込める販促策について、書き下ろしでわかりやすく解説していく。

「センスがないから広告は苦手…」は思い込みです
「チラシのキャッチコピーが全然思いつかない…」
「ホームページの文章、何を書いたらいいのか分からない…」
「広告ってセンスのある人にしか作れないのでは?」
そんなふうに感じて、広告や販促物を作ることに苦手意識を持っている方も多いと思います。
特に中小企業や個人事業主にとっては、「宣伝=才能が必要なもの」というイメージが根強くあります。
でも実は、センスや流行の言葉を知らなくても、伝わる広告はちゃんと作れるのです。
広告に必要なのは「感覚」ではなく「共感」
広告づくりでいちばん大切なのは、うまい言葉を並べることではありません。
「この人、自分のことをよく分かってるな」と思ってもらえること。
つまり、共感されることがもっとも重要です。
そしてその「共感」は、売り手が一人で考えていても生まれません。
実際に商品やサービスを購入し、使ったお客様の「リアルな言葉」にこそ、伝わるヒントが詰まっています。
実際の声は、見込み客の心にも届く
たとえば、
「何社か比べましたが、こちらは電話対応が丁寧だったので安心できました」
「最初は不安でしたが、担当の方が親身に話を聞いてくれたのが決め手でした」
「価格よりも、信頼できそうな雰囲気が決め手でした」
こうした言葉を広告の中に使えば、同じような不安や悩みを持っている未来のお客様に、そのまま届く言葉になります。
自分で考えるより、お客様の言葉を引用した方が、シンプルに、そして強く伝わることが多いのです。
「うまく書こう」としなくていい
広告というと、どうしても「インパクトのあるコピーを」「目を引く表現を」と考えてしまいがちです。
でも、それが逆効果になることもあります。うまく書こうとすると、言葉が売り手目線になってしまい、かえって伝わりにくくなるのです。
だからこそ、うまく書こうとせず、お客様の言葉を借りるのが一番自然で、読み手の心に届く方法です。
ヒントは、アンケートの中にある
では、どうすればその「お客様の言葉」を手に入れられるのか?
そこで活躍するのが、「A4」1枚アンケートです。
たった5つの質問で、お客様が何に悩み、なぜあなたを選び、どんなふうに満足しているかが具体的にわかります。
そして、その中から実際に使われた言葉をピックアップして、キャッチコピーや本文に使うだけで、伝わる広告が自然にできあがっていきます。
まとめ:広告は「ひねる」より「聞く」ことから始める
広告づくりは、センスや才能で勝負するものではありません。お客様の声を丁寧に聞き、それをそのまま伝えること。
これが、もっとも確実で効果的な方法です。
もし今、「何を書けばいいか分からない」と悩んでいるなら、まずは、お客様に話を聞くことから始めてみてください。
そこには、あなたでは思いつかなかった選ばれる理由が、きっと見つかります。
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。
著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!』、『あらゆる販促を成功させる「A4」1枚アンケート実践バイブル―お客様の声から売れる広告・儲かる仕組みが確実に作れる!』、『「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法』(ダイヤモンド社)などがある。