インドの新型コロナウイルスの新規感染者数が世界最多に急増する中、科学者らは「二重変異」ウイルスを含めた新たな変異株による影響の解明に取り組んでいる。23日には新規感染者数が過去最高となり、インドの医療システムは機能マヒに陥る危険に直面している。感染が激増している都市の病院では酸素が不足し、患者を受け入れられない状態だ。公衆衛生専門家によると、この感染拡大は他国の感染増と同じ要因が多く、感染抑制策の緩和が主因だが、変異株も一因である兆候が顕著だという。変異株についてはこれまでほとんど解明されておらず、科学者によれば、二重変異株は変異前のウイルスより感染力が強いことが初期データで示されている。二重変異株は昨年10月、インドで採取された検体から初めて発見され、金融都市ムンバイを擁するマハラシュトラ州など国内各地で急速に広がっている。
インド「二重変異株」猛威、何が起きているのか
コロナ規制の緩和に重なった新変異ウイルスの感染爆発
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