前回、ローズデールCEOは「セカンドライフ」上で展開されているビジネスと、その可能性について語った。では「セカンドライフ」の経済システムにおいて、実際にどのような形で経済活動が行われているのか? 「セカンドライフ」の通貨である「リンデンドル」の仕組みとは。第3回となる今回は、ネット上で日々繰り広げられている経済活動の実態について聞いた。
フィリップ・ローズデール(リンデンラボ社CEO) |
ダイヤモンド・オンライン(以下D.O):
セカンドライフにおける通貨はどのような概念のもので、現実世界の経済とはどのように繋がっているのですか?
フィリップ・ローズデール(以下P.R):
まず通貨についてお答えしましょう。セカンドライフは、あらゆる物がそこに暮らしている人々によって作られている世界です。それゆえ簡単な通貨制度が必要だと認識していました。私たちは、人々が現実世界よりもずっと安い価格で互いに物をやり取りするだろうとも考えていました。そこで、バーチャル世界の中で物と交換できる少額通貨を作りました。
すると、疑問が起きました。この通貨を人々の普通の通貨と簡単に交換できる方法はあるのだろうか?と。私たちは、複数の理由で最も理に適っていると思われる方法を選択しました。セカンドライフ内で通じる通貨への需要があるはずで、その通貨「リンデンドル」は、ものすごい勢いで成長するだろうと考えたのです。
D.O:そのアイデアをどのように具現化したのですか?