ロジカルの超基本はとってもシンプル

 ではロジカルであるって、どういうことでしょう。ふつう、教科書にはこうあります。

●論理的に考えるとは、命題をはっきりさせ、ピラミッド状(上が結論、下が理由や証拠)に組み立て、ブロックを隙間なく埋めること

●ピラミッドのつくり方は、上から(演繹法)と下から(帰納法)がある

●そのためのツールとしてイシュー・ツリーやMECEなどがある

 う~っむ。エジプトの王さまではないので、こんな精巧緻密なピラミッドを、会話するたびにいちいちつくっていたら、日が暮れてしまいます。かつ、これらを頭の中で高速処理できるようなら、苦労しません。

 日常におけるロジカルの超基本とは、もっと単純です。それはまず「塊」と「つながり」がはっきりしていることなのです。

 たとえば「Amazonが急成長しているのは品揃えが多いから」と、言いたいとしましょう。主張もしくは命題というやつです。

 これを題材に、塊とつながりとはどういうことか、見てみます。

塊をはっきりさせる~程度と範囲に注意

 まずはこれを塊とつながりに分けましょう。

●塊A:アマゾンが急成長、塊B:品揃えが多い

●つながり:~なのは~なため(Aの原因はB)