武田薬品の1位は薬学部のない神戸大
各社とも薬科大学からの採用増

 20年の主要製薬会社の採用大学ランキングは、各社で新顔が目立った。武田薬品は1位に前年同率8位の神戸大学、2位が前年同率8位の東大、3位には前年TOP10圏外の岡山大学が入った。薬学部のない神戸大からの採用が1位というのは興味深い。同率6位には、前年TOP10圏外の東北大学、明治大学、関西学院大学、神戸薬科大学が新たにランクインし、TOP10に入った11校のうち5校が新顔となった。

 アステラスの1位は前年に続き東大、2位が前年同率2位の京大、3位は前年同率2位の慶應となり、前年同様の顔触れとなった。しかし5位以下はTOP10圏外から多くの大学がランクインした。同率5位の九大と静岡県立大学、同率8位の東京工業大学、広島大学、東京薬科大学、星薬科大学、早稲田大学、北里大学、京都薬科大学、神戸薬科大はいずれも新顔だ。

 中外は1位大阪大、2位東大、3位京大、同率4位北海道大学、同率7位に東北大と九大が入り、TOP10に薬学部を持つ旧帝大6校がランクインした。

 20年のランキングでは、各社とも前年までランクインしていなかった薬科大学からの採用を増やしており、より専門性の高い人材に注目しているようだ。

*ランキング表の見方
医科・歯科の単科大等を除く全国735大学に2020年春の就職状況を調査。551大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」より集計。慶應義塾大学は就職者3名以上の企業のみ公表。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。 調査/大学通信

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