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この記事を見逃したらもったいない!「ダイヤモンド・オンライン」で読者の反響が大きかった記事を編集部がセレクトしてあらめてお届けします。(当初の配信日 2021年5月6日)

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の旅行代理店編だ。

HISが取扱高97%超減
旅行代理店の苦境が「異次元」なワケ

 旅行代理店の主要3社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。

 HIS(エイチ・アイ・エス)の旅行総取扱高は、前年同月比2.7%(97.3%減)、近畿日本ツーリスト(KNT−CTホールディングス〈HD〉)の取扱額実績は、前年同月比9.2%(90.8%減)、阪急交通社(阪急阪神ホールディングス〈HD〉)の総取扱高は、前年同月比1.9%(98.1%減)だった。

(※)旅行代理店業界は業績の発表タイミングが他業界よりも1カ月遅い「翌々月」のため、21年1月時点の月次業績データを「2月度」、21年2月時点の同データを「3月度」と表している。そのため、月次業績データにおける直近3カ月の平均値も2~3月の2カ月の平均値を用いている。

 3社とも、「取扱高が前年同月比の1割未満(90%超減)」という衝撃的な苦境に置かれている。この数字だけでも目を疑う状況だが、「新型コロナウイルス前」まで時系列をさかのぼると、旅行代理店業界が直面しているさらなる異次元の厳しさが浮き彫りになる。