この1年、非常に活況だった米国の新規株式公開(IPO)市場に変調の兆しが出ている。  足元では、投資家のグロース株離れが鮮明だ。新規上場した企業の多くは、上場直後こそ株価が跳ね上がったものの、最近ではIPO価格を下回って推移している。S&P500種指数が先週初めから3日続落し、ここ約7カ月で最大となる下げを演じて以降、少なくも3社がIPOを延期した。  一部の投資家や銀行関係者は、今週が転機になりそうだと話している。