服装で印象をアップすると
人間力も高まる

 服装がダサいと、それだけで相手に対する印象が悪くなって、服装が「普通」の人と比べて損をしている可能性がある。『人は見た目が9割』(新潮社)という書籍がベストセラーになったが、2006年に発表された米プリンストン大学の研究によると、人の第一印象は0.1秒以内で決まるという。また、第一印象の決まり方に関する研究で有名な「メラビアンの法則」によると、見た目や表情などの視覚情報の影響度は55%を占める。そのため服装は、その人の第一印象にかなりの影響を与えているのだ。

 特別おしゃれになる必要はなく、上記の三つのポイント、「サイズ」「清潔感」「足元」を押さえれば印象は格段に良くなる。印象が良くなることで相手に好印象を与えるだけでなく、信頼が得られるようになる。ダサいだけで信頼を失っているとしたらもったいない。自分がダサいという認識がなかったとしても、ぜひ今回お伝えしたポイントを一度確認していただきたい。

 最初は三つのポイントを強烈に意識する必要があるが、意識できるようになると自然とおしゃれさんになっていくものだ。まず、会社や周りにいる人でこの押さえるべきポイントを実行している人を「先生」としてマネしてみるのもいいだろう。男性ファッションにはあまり流行がない。だからこそ合わせやすくてシンプルな洋服を選ぶのが一番だ。ちょっと遊びを入れて…なんてことは必要ない。

 ここまできて、まだおしゃれに対して何らかの抵抗がある人は、以下の勘違いをしているかもしれない。

「おしゃれになるには高いものを買わなくてはいけない」
「センスがないとおしゃれになれない」

 おしゃれになるには特別なことをする必要はない。なので、必ずしも高い商品を買う必要はない。また、上記の三つのポイントを守るといった法則を知れば、センスなんてなくてもおしゃれになれる。

「今さらおしゃれなんて恥ずかしい」と思っている人がいるかもしれないが、基本的なことを実践するだけで相手に与える印象が劇的に良くなるのだから、やらない手はない。