米国では再生可能エネルギーへの移行に伴い、旧式の化石燃料発電所が閉鎖されている。だが一部の発電所は息を吹き返しつつある。ビットコインを採掘(マイニング)するためだ。ニューヨーク州の北部では、休止していた石炭火力発電所が天然ガスを燃料として再稼働し、暗号資産(仮想通貨)を採掘している。不振に陥っていたモンタナ州の石炭火力発電所は今や、暗号資産採掘のために能力を増強している。  ビットコインなど暗号資産の価格が高騰し、投資家は発電事業に資金をつぎ込んでいる。だがそれには反感を買うリスクも伴う。