開業資金の額は、職種や目指す規模・スタイルによってかなり異なるでしょう。カウンセラーやコンサルタントなど、オフィスを持たずにクライアント先やカフェ、レンタルスペースなどで仕事が可能な職種ならスマホ1台あればスタートできます。

 一方、店舗やオフィスが必須の職種は、大きな設備投資が必要です。「それだと開業資金が貯まるのがだいぶ先になっちゃう!」と焦るかもしれません。

 しかし、フリーランスでも日本政策金融公庫などの創業融資制度が利用できるのです。ただし、これには借入額の半分程度の自己資金が必要。たとえば、設備資金が300万円、運転資金が300万円で合計600万円が必要ならば、自己資金200万円準備した上で、400万円の借入を申し込むというようなイメージです。

 まずは設備資金と運転資金、それぞれいくらになるか計算してみましょう。

会社員のうちにクレジットカードはつくっておく!

 いよいよフリーランスへの道を踏み出す前に、会社員時代にやっておいたほうがよいことがあります。まずは、クレジットカードの作成。残念なことにフリーランスは社会的信用が低く、クレジットカードがつくりづらいのです……。これは辞めてから気づく人が多いです。

 いくら億単位の貯金があっても不動産などの大きな買い物をすればすぐに口座からなくなるもの。それよりも20万円でも毎月きちんと給料が振り込まれる新人サラリーマンのほうが信販会社にとってリスクが少ないわけです。その点、フリーランスは毎月定期的に振り込まれる定額のお金がないので「信用が低い」と判断されてしまうのです。