人々が望んでいるものを提供するのはハリウッドが守ってきた原則だが、米アマゾン・ドット・コムはターゲットにする人々を間違えているかもしれない。アマゾンがハリウッドの映画製作会社MGMホールディングスを85億ドル(約9200億円)で買収すると26日に発表したことは、いくつかの理由で節目となる。同社としては2017年の高級スーパーマーケット大手ホールフーズ・マーケット(137億ドル)に次ぐ過去2番目の大型買収だ。ハリウッド進出の野望を持つIT(情報技術)大手がこれまで手がけた買収案件の中では最大規模になる。アップルやグーグルは自社のストリーミング配信サービス向けのコンテンツや人材の獲得にせっせと資金を投入しているが、IT大手が映画製作会社やそれらの作品コレクションを取得した例は、まだない。
アマゾンのMGM買収、独禁法巡るスリル満点
ハリウッド映画製作会社の買収は規制当局を挑発しかねない
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