――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  石油産業は金色の夕日に染まる可能性がある。特に、新たな油田を開発中の企業にとってそれは言えることだ。その夕日がどの程度続くかは、経済の中でクリーンなエネルギー源への移行が進むスピード次第だ。  石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は1日、増産することで合意した。新型コロナウイルスの流行がもたらす需要変動に直面する中、原油価格を安定させる上で供給削減は極めて重要となる。だが産油国は現在、楽観的な見方を強めている。