ルール2
質問する前にみなで3分考える
でも、いきなり議論(質疑応答)に移ってはいけません。
それだと、考える時間がありません。考えないで質問となるとヒトはみな、感情的なものや、脊髄反射的なもの、いつもの持論の反復、に走ります。
だから、みながこちらの主張を咀嚼し考え、質問を吟味する時間をとることです。
「みなさん、言いたいこと、聞きたいことがすでにいっぱいあるかもしれません。でも、まずはそれらをじっくり考え直してください」「これから3分差し上げますから、一番ダイジな質問や意見を1つだけ選んでください」「はい、スタート」(手にしたストップウォッチをカチッ)
これは、3分でも5分でも構いません。
でもまず、参加者が、1人で考える時間や状況をつくってあげましょう。それによって強制的に、自分自身の意見を持ってもらうのです。
これだけでも、議論への参加姿勢が大きく変わります。
ふつうの会議のダメなところは、もの言わぬ大多数の参加者の「雰囲気」で方向性が決まってしまうことです。そしてその、もの言わぬ受け身の参加者たちは、自身で考えることなく、少数の積極的発言者のスタンスや強さで、自分の姿勢を決めてしまいます。プレゼンテーションの内容の是非なんて、考えません。
だからまず、受け身なヒトたちにも自分の意見を持ってもらうための時間を、とるのです。
同時に、脊髄反射系の積極的発言者にも、釘をさすことができます。
一番ダイジなことから、話してくださいね。1人1回1つのことだけしか発言できませんよ。つまらない揚げ足取りとかしているヒマありませんよ、と。
(後編に続く)
※後編は6月18日公開予定です。