できれば、妻も働きに出て収入を増やすとか、支出を見直して削減するよう調整するなどしていけると、今は少しでも将来は大きく変わる可能性があるのですが、なかなか動き出そうとしません。大きめの金額の貯金を持っているがゆえの油断なのか、先の見通しを持てないことが原因なのか。これから先、もう少し現状をお伺いしてライフプランのシミュレーションをし、ご自分たちの危機的状況を実感してもらうべきだろうと考えています。

「今、払えるから大丈夫」ではなく
「この先もずっと大丈夫?」と熟考すべき

 義務教育の間など、公立の学校に行く子が多い年代のうちから、我が子を私立の学校に通わせようと思うのであれば、忘れていただきたくないのは「この先の学費を負担して、老後資金は残せるだろうか」ということです。老後資金がなければ、もしかすると、老後は子どもに寄りかかって生活をしなければならないかもしれません。金銭的な負担もかけてしまうとなれば、子どもの幸せな暮らしを邪魔することになってしまいます。

 今はよいから大丈夫、ではなく、この先もずっと大丈夫なのかを見据え、進学先を検討しましょう。インターネットで検索すると、無料で利用できるライフプランシミュレーションもあります。こうしたものを活用して、将来を客観的に見てみることもよいと思います。