(2)食べすぎ予防のためのたばこやお酒もNG

 ダイエットや食べ過ぎ防止のために、たばこやお酒をやめない、という人が時折います。たばこを吸えば、口寂しさはまぎれるでしょうし、お酒を飲むから食事はつまみ程度で十分、という方もいるでしょう。また、たばこやお酒をやめると、ごはんがよりおいしくなって食べすぎてしまうから……なんて話もお聞きします。

 でも、喫煙や飲酒も血圧を上げるもとになります。また、こうした嗜好(しこう)品をたしなむと、旬の野菜料理や出汁の利いた薄味の和食といった繊細なメニューよりも、味が濃いものを求めるようになりますから、思いきって禁煙・断酒にトライしてみることも考えてみましょう。

 とはいえ、お酒や喫煙はストレス発散のための手段であることも多いので、いきなりスパッとやめるのは難しいかもしれません。何か没頭できるような趣味を模索して、ストレス発散の代替案を用意しておくとよいでしょう。

(3)果物は「太る」「高い」ではなく、高コスパ食品と心得る

 都心に住むビジネスパーソンの食事記録を見ると、毎日果物を取っている人はかなり希有な存在です。「高い」「好きだけど太りそう」という声も聞きます。しかし果物は、食塩に含まれる、高血圧の原因となるナトリウムを排泄するカリウムを多く含みます。総菜やデリバリーが続くと生野菜などが不足しやすくなるため、カリウムとともにビタミンCも不足しがちになりますから、「朝食や間食に果物を食べる」という習慣を検討してみるのもオススメです。