好きなものを食べながら高血圧対策ができるコツ
高血圧対策のためには、食塩の摂取量は1日6g以下が目標になります。しかしこれがいかに難しいかは、商品パッケージなどに記載されている栄養成分表示などをチェックするとよく分かるかと思います。一方で、いつも塩分が少ない商品ばかり選ぶようになると、口にする食事が偏り、それに伴って栄養バランスにも偏りが生まれてしまいます。また、「毎日そこまで神経質になりたくない!」という人もいるでしょう。
そういう方におすすめなのは、「ちょい足しアイテム」を常備しておくこと。先述したカリウム豊富な果物をはじめ、海藻、野菜、きのこなど食物繊維が豊富な食材は積極的に取ってほしいアイテムです。でも、それを一から調理するのは大変ですよね。そんなときには、乾燥わかめ、乾燥きのこ、のりなどのように常温でも長持ちする食材がおすすめです。みそ汁やスープにちょい足ししたり、ごはんを炊くときに加えたり、水で戻してサラダのトッピングにしたり……などいろいろと応用できます。
また、1日に1回はキッチンに立つという方は、生野菜を積極的に取りましょう。大根やキュウリなどを棒状に切って野菜スティックに。包丁やまな板を出すのが面倒なときには、レタスや水菜など、手でちぎれるものを市販の総菜やサラダとあえて、かさ増しに使ってもよいでしょう。
今回ご紹介したことは、どれも手間に思えるかもしれません。それでも、サプリメントを買うよりもリーズナブルですし、最終的に病院に通うことになるより、時間もお金も使わずに済むはずです。自分を守れるのも、自分のちょっとした不調に気がついてあげられるのも、結局は自分。少しの不調で気軽に病院に行きにくいときだからこそ、食事で体調を整えていきましょう!
(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)