(2)AndroidアプリをWindows上で動かせる

 Android用のアプリがWindows 11上で動かせるようになったのも大きなトピックだ。デモでは動画投稿アプリ「TikTok」の縦長の画面が表示され、それをスナップレイアウトで固定してWindowsのウィンドウと同時に表示する様子が表示されていた。

 ただし、Android用アプリがすべて使えるわけではない。マイクロソフトにはWindows用のアプリを配布・販売する「Microsoft Store」というアプリストアがあり、Windows 10にはこれが標準搭載されている。Windows 11ではこのMicrosoft Store上で、米アマゾン・ドット・コムがAndroid用アプリを配布するアプリストア「Amazon appstore」が使えるようになっており、ここにあるAndroid用アプリならばWindows 11上で使える、という仕組みになっている。

Amazon appstoreMicrosoft Store上でAmazon appstoreが使えるようになった。ここで配布されているAndroid用アプリはWindows 11上で利用できる Photo:DIAMOND

(3)Teamsの標準搭載

 コロナ禍でリモートワークが当たり前になり、「Zoom」などのオンラインコミュニケーションツールを日常的に使うようになった人も多いだろう。マイクロソフトは「Teams」というオンラインコミュニケーションツールを提供しているが、これをOSに標準搭載。Windows 11にはTeamsが統合されている。

 デモでは、Windows 11上でスマートフォンやタブレットを使っているかのように、Windowsの画面の上でショートメッセージや絵文字を送ったり、ビデオ通話をしていたりした。ビジネスのイメージが強かったTeamsだが、遠くに住む家族や友人と、気軽にTeamsでやりとりしてほしいというメッセージのようだ。Windowsパソコンを使っている人だけでなく、スマートフォンやタブレットでもTeamsを利用できる。