現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
24万部の大ヒットを記録しているベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。
コピペしてから、考える
――「レポートが書けません」「仕事ができません」など、ひろゆきさんの元にはたくさんの悩みが届きますよね。共通して伝えておきたいアドバイスってありますか?
ひろゆき氏:あえて言うなら「コピぺをしろ」ですね。「コピぺ」って一般的には悪いことだとされていますよね。たしかに、何も考えずにWikipediaや人のブログをそのまま貼り付けてレポートを提出したりするのはよくないです。
ただ、中身をちゃんと理解したうえでの最初の行動としてなら「コピぺ」は有用です。
たとえば、「なぜ人は自殺するのか?」というレポート課題が出たとします。世の中には、すでに多くの「自殺研究」がなされています。少し調べるだけで、切れ味のいい文章がたくさん見つかります。
まずは、読者として読んでみて、「これは自分にとってちゃんと理解できるな」と思うものをコピぺするんです。そして、その軸で文章を整えるようにします。
――「てにをは」を変えるということではないですよね?
ひろゆき氏:はい。無能な学生は、語尾や言い回しだけを変えるんですが、そこでちゃんと読んで判断するのが大事です。何度か読み返せば、「必要に思えないところ」「さらにつっこみたくなるところ」「どうしても納得できないところ」など、読者目線でいろいろなことを感じるはずです。
そこからが大事です。違和感のあるところを書き換えたり、調べたりして、自分なりに補えばいいんです。
どんなバンドでも、まずは好きなバンドの「コピー」から始めますよね。そして、その曲を何度も練習して演奏するはずです。そうやっているうちに、「間奏が長いな」「サビ前のフレーズがよくないな」「サビをもっと繰り返したほうがいいな」など、納得できないポイントがいくつか出てくると思います。
それでも、「好きなバンドだから変えちゃダメだ!」と思う人は趣味としてやり続ければいいでしょう。ただ、「自分たちで勝手にアレンジしまくろう!」と思うような人は仕事にしていける可能性があると思います。多くの仕事もそれと同じだと思います。