――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  「世界は炎に包まれて終わりを迎えるという者もいれば、氷に閉ざされて終わるという者もいる」。米詩人ロバート・フロストによるこの一節はインフレ議論に関するものではないが、そうとも言えるかもしれない。  われわれはこの炎の兆候を目にしている。米労働省が13日公表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.9%上昇した。前年同月比の上昇率は5.4%と、前年比としては2008年8月以来の大きさだ。