――筆者のジェイソン・ツヴァイクはWSJパーソナル・ファイナンス担当コラムニスト
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投資とは将来を展望することだ。だが、あなたが故意に盲目になっているなら、実践は難しい。
筆者の同僚であるエリオット・ブラウン、モーリーン・ファレル両記者が執筆した新著「ウィー礼賛:ウィーワーク、アダム・ニューマンと偉大なる新興企業の幻想(仮題)」では、共有オフィス賃貸を手掛けるウィーワークが警告なしに転落したわけではないことが、あからさまに露呈した。見ていて恥ずかしくなるほどだ。世界屈指の有力投資家ら――日本のソフトバンクグループ(SBG)、ベンチャー・キャピタルのベンチマーク・キャピタル――は、列車が脱線していく様子を終始スローモーションで目撃していたのだ。彼らは何カ月そして何年にもわたり放置したまま、投資引き揚げに二の足を踏むか、行動に踏み切れなかった。