シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉の音声配信を始めた。終わりの見えないコロナ禍で不安が広がるいま、心のなかに小さな希望を増やす方法を教えてくれる。きょうのひと言は、これ!
「他人の言葉は生産的かどうか、それが大切よ」
取り入れる意見とスルーする意見の判断基準とは?
今日のひと言は、「他人の言葉は生産的かどうか、それが大切よ」
何か始めると、周りの人がなんだかんだ言ってくるものですよね。
他人の意見というものは難しいもので、全部まともに聞いてしまうとフラフラになってしまうし、自分のやりたいことがわからなくなってしまうし、自信がなくなっていくし……。
かといって、他人の意見を無視してわが道をいくといって、あんまり独善的になりすぎるのもよくありません。
つまるところ、どういう意見を取り入れたらいいか、ということが大切になるわけです。
そこでいちばん大切なポイントになるのが、「他人の意見は生産的かどうか」ということなんです。
この「生産的」というのは、どういうことかというと、自分が「なるほど」「その意見を採用するとしたらどうすればいいのかな」と考えられるかどうか。
逆に「そんなこと言われてもしょうがないじゃない」と思ったり、そもそも茶々を入れてきて、話の腰を折るだけの人とかもいるわけです。
そういうのはスルーすればいいんです。
他人の意見を受け入れたほうがいいのは、「なるほど、こういう考えもあるのか」「その意見を採用して、こういうふうにやってみようかな」と、何か思いつくのが「生産的」ってことなんです。
そういうふうに思いつかないものは、基本的にスルーすればいいです。
ただし、スルーするといっても、「そんなの生産的じゃないじゃない」とか、最初からケンカ腰にならなくてもいいです。
単に受け流す感じで、スルーしてください。
あくまでも表面上はクールに「そうね~」みたいに対応して、心のなかでスルーするのがいいです。
非生産的な意見をくれる人っていうのは、全般的な行動が非生産的なことが多いので、お互い得ることのないケンカに突入することにもなりかねません。
そうやってこじれてしまうと、その段階から抜け出すのは、なかなか難しくなります。
それこそ非生産的なエネルギーを使ってしまうので、あくまでサラッと受け流す。
非生産的だと思ったら、ケンカすることなく、サラッと流す。
最初は非生産的だと思っていたけれど、よくよく話を聞いてみると生産的だったということもあります。
その場合、生産的だと思ったら、あらためて「それもそうかもしれないな」と検討してみる。
ということで、他人から意見を言われたら「生産的かどうか」をものさしにしてみるとよいと思います。
こうすれば、自分軸を保ちつつ、他人の意見にも耳を傾けられるようになります。