倒産危険度ランキング#ポラリスPhoto:cnythzl/gettyimages

「ベストウェスタンホテル」や「バリュー・ザ・ホテル」などを展開するポラリス・ホールディングス。新型コロナウイルス感染拡大の影響で債務超過に陥ったことに加え、資金調達も難航を極めているようだ。特集『廃業急増!倒産危険度ランキング2021』の番外編では、倒産危険度ランキング17位のポラリス・ホールディングスの梅木篤郎社長を直撃した。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

倒産危険度ランキングワースト17位
ポラリスの社長が語る打開策とは?

 経営リスクの高い企業を見分ける手引きとなるのが、公開情報から算出した「倒産危険度(Zスコア)」である。ダイヤモンド編集部が上場企業3787社の倒産危険度を総点検したところ、493社が危険水域と判定され、ポラリス・ホールディングス(HD)はワースト17位にランクインした(本特集#1『倒産危険度ランキング2021【ワースト1~100】上場廃止オンキヨー29位、1位は?』参照)。ポラリス・HDの梅木篤郎社長に打開策を聞いた。

21年3月末時点で債務超過に
転換社債と新株予約権の行使も進まず

――現在、債務超過になっています。

 コロナ禍の措置で猶予期間はありますが、2年間のうちに債務超過が解消できなければ上場廃止になります。ですから、債務超過の解消を経営の最優先としていきます。

 ただし、株式の七十数パーセントを(スポンサーである)スターアジアグループが保有しています。東証の市場再編で、25%以上の浮動株が必要だという話もあります。そうなると、スターアジアが直接すぐ増資をするだとか、直接的な支援がなかなか難しいというのが現状です。

――2020年7月に転換社債と新株予約権を発行しました。行使価格は123円ですが、株価が低迷(9月1日の終値は89円)しているため、行使が進まず資金調達ができていません。