自民党総裁選に立候補を表明している岸田文雄元外相(64)は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じ、中国や北朝鮮などによる攻撃に備え、ミサイル迎撃能力の構築を検討する必要があるとの認識を示した。岸田氏は、民主主義が権威主義の拡大に対抗する中で台湾がその最前線にあるとし、中国に対する強硬姿勢をにじませた。その上で、日米両国は台湾有事を想定したシミュレーションを共同で行う必要があると指摘。現政府関係者よりも踏み込んだ措置に言及した。岸田氏は9月29日に投票が行われる自民党総裁選の有力候補の1人で、勝利すれば、総裁選への出馬見送りを発表している菅義偉首相の後任となる。岸田氏にとって最大の対抗馬とみられるのが、やはり外相経験者の河野太郎ワクチン担当相(58)で、週内にも総裁選への立候補を正式に表明する見通しだ。日本の報道機関が先週末に実施した世論調査によると、河野氏は国民の支持率で岸田氏をリードしているが、党内有力議員の間では岸田氏の方が支持層が厚い。
岸田氏、ミサイル迎撃能力の構築検討も WSJに語る
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