「役所としてはルール通りの金額を支給すればいい。もし怒鳴り散らすようなことがあれば通報すればよいだけでは? なぜそれができないのか」

 この事件の記事を読んだ方はおそらく、このような感想を持ったのではないでしょうか。

 このクレーマーはおそらく、市の職員に対して「高齢の父親の命に関わる問題だ!」「納得できない!」「弱者は死ねというのか!」「市民のための行政機関ではないのか!」「ばかじゃないのか!この税金泥棒!」などと怒鳴りつけたのではないでしょうか(あくまで想像ですが)。記事で「ハードクレーマーで有名」と説明されているということは、おそらく現場の職員がいくら丁寧に説明しても受け入れず、こうした暴言を吐き、何をやってもキレて怒鳴り散らす……。まさにモンスター状態だったのだろうと想像します。

 さて、このような巨大なモンスターが育ってしまったきっかけは何だったのでしょうか? おそらくそれは「初期対応のミス」にあったのだろうと私は予想します。