衆院選の日の夜は、各局の選挙特番がお楽しみ。今回も各局(+ニコ生)がそれぞれに強みを生かした番組を放送しているのを見ながら、「この人たち、やっぱりしゃべれるなぁ」と各番組のコメンテーターに感心していた。筆者もこの1年半ほど朝の情報番組に出演しているのだが、共演して特に「絶対王者3強」と思うのが、三浦瑠麗、古市憲寿、橋下徹の各氏なのだ。(コラムニスト 河崎 環)
選挙特番は、コメンテーターとしての実力が如実に出る
10月31日の第49回衆議院選挙開票を報じる選挙特番戦争は、今回もかなりの見ものだった。
個人的に見やすかったのは、テレビ朝日系『選挙ステーション2021』の情報分析とインタビューに徹した画面の作り方だが、NHK『衆院選開票速報2021』、日テレ『zero選挙2021』などキャスターの「報じる」テクニックが高い番組を巡回し、一方でTBS『選挙の日2021』で起こっていた爆笑問題・太田光氏と自民党・甘利明幹事長の「ご愁傷様」騒ぎや、フジテレビ『Live 選挙サンデー』での橋下徹氏と立憲民主党・辻元清美副代表「天敵対決」の緊張感、そして社会学者・古市憲寿氏のエアリーな茶々入れを楽しんでいた。
するとその裏で、ニコ生は『衆院選2021開票特番』を三浦瑠麗氏司会、評論家・東浩紀氏、ジャーナリスト・石戸諭氏、KADOKAWA社長・夏野剛氏というネット的役満メンツで世間にお届けしていた。やるなぁと苦笑するしかない。