ジンバブエでは新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した国民の割合が全体の18%にとどまるが、同国軍は余剰在庫を確保している。強力な後援者である中国人民解放軍からの「贈り物」のおかげだ。  フィリピンでも中国軍の寄付により、大半の軍兵士がワクチンを接種できた。旧与党勢力ティグレ人民解放戦線(TPLF)への虐殺疑惑を理由にバイデン政権が新たな制裁を発動しているエチオピアに対しても、中国軍が政府軍に30万回分のワクチンを供給している。  中国軍は今年、外国の軍隊に対するワクチン無償供与を急速に拡大しており、対象国は4大陸にまたがる。