情報通信関連の企業が上位を占めていることが見てとれる。ただし、SDGsのゴール別評価を見ると、教育関連企業であるベネッセが「ゴール4:質の高い教育をみんなに」で全業種中1位(13.4%)となった。また、2位がApple(7.5%)、3位にソフトバンク(6.8%)と情報・教育業界が続いている(※3)。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「業界平均では情報・教育が最も評価が高くなった。教育事業そのものは手がけていないが、タブレット端末のiPadを教育市場向けに展開していることなどが評価された。また、3位のソフトバンクは通信制のサイバー大学を抱えるなど教育事業にも力を入れている」と話す。

※3「SDGsのゴール別評価」についての調査は、SDGsで設定されている17のゴールそれぞれについて、「各社が取り組んでいると思うもの」を選んでもらった(複数回答可)。本記事の表には記していない。

 また、「ゴール8:働きがいも、経済成長も」では、NTTドコモが8位(9.8%)、Appleが9位(9.8%)にランクインしている。そして、「ゴール10:人や国の不平等をなくそう」は、Appleが1位(6.6%)、ソフトバンクが2位(6.2%)と上位を独占した。

 独創的なITソリューションを武器に事業を進める企業がランクインしていることは言うまでもない。

情報・教育業界は
「国際化」で高評価

 ESG(環境・社会・企業統治)イメージでは「国際化が進んでいる」が平均7.2%と他業界を引き離す結果となった。Appleが1位(18.9%)、アマゾンジャパンが5位(13.9%)にランクインしている(※4)。 

※4 ESG(環境、社会、ガバナンス)に関する11の項目について、「各社の企業活動について、あなたの考えやイメージに合うもの」を選んでもらった(複数回答可)。本記事の表には記していない。

 また、SDGsの情報元として「テレビCM」や「ネットニュースや情報サイト」で高い評価を得ている業種でもある。「テレビCM」で27位にランクインしたソフトバンク(17.3%)は、旬のタレントを起用するなどインパクトの強いCMとしてご存じだろう(※5)。

※5「各社のSDGsに関する情報は主にどこで入手しましたか」の設問に対し、「テレビ番組やニュース」など12の媒体(入手経路)の中から選んでもらった(複数回答可)。本記事の表には記していない。