田中社長は、「企業別では、ヤマト運輸と日本通運などの輸送企業が上位となった。これは、コロナ禍でネット通販などの需要が高まったことの影響ではないか。また、アイドリングストップや、台車を使っての配達、働き方改革などの取組も進んでいる」と話す。

 また、「ゴール11:住み続けられるまちづくりを」は15位がJR東日本(9.1%)、16位がJR西日本(8.3%)、17位阪急電鉄(8.2%)だった。そして、15位から25位までが鉄道関連企業がランクインしていることも特徴的だ。

 ESGのイメージで輸送業は「地域に貢献している」という回答が全業種で唯一2ケタとなった。3位JR九州(15.5%)、4位JR東日本(15.4%)、5位ヤマト運輸(15.3%)がランクインした。また、小田急電鉄、阪神電車、JR西日本、JR北海道といった地域を支える物流・鉄道企業も上位に名を連ねている。

「高齢者や障がい者にやさしい」では、日本航空が6位(5.4%)、JR東海が13位(4.8%)と業種でも金融と並んでトップの平均値だった。

【金融】
オリックスが1位
明治安田生命が2位

 金融業界は、総じてSDGsの取り組み評価が低い業界としてイメージしている人が多いが、以前から地方銀行等では積極的な貢献実績があることはあまり知られていない。